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平成27年7月23日
教育庁

平成28年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告について


 東京都教育委員会は、本年5月、「平成28年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会」を設置し、平成27年度入学者選抜の検証を行うとともに、平成26年1月に公表した「東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書」において示された改善の方向性に基づき、平成28年度入学者選抜以降の改善策等について検討してきました。
 この度、同委員会において、別添のとおり「平成28年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書」を取りまとめたので、お知らせします。
 なお、報告書の概要及び東京都教育委員会の今後の取組は、以下のとおりです。

1 報告書の概要

項目 概要
1 推薦に基づく選抜の改善

(1) 推薦に基づく選抜全般

  •  平成25年度入学者選抜において改善した新たな推薦に基づく選抜が定着するとともに、その目的が周知され、中学校における学習指導要領の目標を実現する教育活動の一層推進につながっている。また、コミュニケーション能力の重視など、推薦に基づく選抜に対する受検者の意識に変化がみられたことや、目的に沿った選抜の実施により、これまでとは異なる層の生徒の選抜につながっている。
  •  今後も、各高等学校が目的に合致した生徒を選抜できたかについて、入学から卒業までの学力の伸長とともに、特別活動、課外活動の活動状況や進路状況など、様々な側面から追跡調査を継続し、検証する必要がある。

(2) 集団討論・個人面接

  •  集団討論においては、分かりやすく簡単に結論を導くことができるテーマや抽象的で考えを出しにくいテーマでは活発な討論にはならないだけでなく、論理的思考力など集団討論の中で評価すべき力を適切にみることはできない。そのため、受検者の実態を踏まえつつ、一層工夫する必要がある。

(3) 小論文・作文

  •  受検者の思考力、判断力、表現力等を評価することができる内容となるよう、テーマを工夫する。特に作文については、受検者の出願の動機や理由、興味・関心、適性等を確かめる目的もあるが、受検者の能力をきめ細かく評価し、一人一人の違いを見出すことができるよう、適切に評価基準を設定することが求められる。

(4) 実技検査

  •  「選考に資するため、受検者の技能や表現力、適性等を確かめるため、学校、学科又はコース等の特色に応じて実施する。」という目的に照らし、自校の教育内容に即し、入学後の学習と関連のある検査内容を適切に定めた上で実施する。

(5) 文化・スポーツ等特別推薦

  •  各高等学校の個性化・特色化に大きく寄与していることや学校の教育活動を活性化させるために効果的であるとともに、生徒の優れた能力や意欲等を評価する制度であることから、引き続き実施する。
  •  特別推薦で入学した生徒の入学後の状況について、今後も追跡調査を行い、自校の検査得点の配点や検査内容について検証し、自校にあった生徒を選抜できる方法を検討する必要がある。
2 学力検査に基づく選抜の改善

(1) 学力検査の教科数及び得点と調査書点の算出方法等

  •  「東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書」(平成26年1月公表)を受け、学力検査に基づく選抜における全日制課程の第一次募集・分割前期募集では、原則、学力検査は5教科とする、調査書点の算出に当たっては実技教科の評定は2倍する、学力検査の得点と調査書点の比率は7:3とするなどの改善を行い、平成28年度入学者選抜から実施する。
  •  本委員会において、確定していなかった内容について検討し、次の点を確認した。
    •  調査書点の算出に当たっては、全ての課程において、学力検査を実施する教科の評定は1倍、学力検査を実施しない教科の評定は2倍する。
    •  昼夜間定時制課程については、定時制課程と同様の選抜方法とする。
    •  通信制課程の学力検査の教科、学力検査の得点と調査書点の比率については、各高等学校が適切に定める。
    •  体育科・芸術科については、当該学科に関する能力、適性等をみるため実技検査を必須とし、学力検査は3教科とする。
    •  面接点及び作文点の満点の上限の撤廃に伴い、実技検査の満点の上限を撤廃する。
    •  エンカレッジスクール及びチャレンジスクールの選考方法は、現行どおりとし、各検査の満点は各高等学校が適切に定める。
    •  学力検査の傾斜配点については、設置目的等に応じて特別な教育課程を実施している高等学校のうち、真に必要と認められる、次の学校に限定して実施する。
      〔普通科〕コース制:
      外国語コース(深川高校、松が谷高校、小平高校)
      外国文化コース(田柄高校)、ことばと情報コース(五日市高校)
      単位制:飛鳥高校
      〔科学技術科〕科学技術高校、多摩科学技術高校
      〔ビジネスコミュニケーション科〕大田桜台高校、千早高校
      〔国際関係科〕国際高校、大島海洋国際高校
    •  今回の学力検査に基づく選抜の改善の趣旨とは異なるため、特別選考については、廃止する。

(2) 分割募集

  •  分割募集については、受検機会の複数化の観点から平成28年度入学者選抜以降も継続して実施する。

(3) 一般の学力検査における外国籍の者の受検についての措置

  •  日本語に十分習熟していない外国籍の者の受検については、公平性の観点から学力検査の教科数を減じることはせず、共通問題にひらがなのルビを振る措置に加えて辞書の持込を認めることとする。また、辞書の持込に伴う検査時間の延長については、各教科10分とする。
     なお、持ち込むことのできる辞書や取扱いについては、外国籍の者の辞書の使用の実態や他県の状況を踏まえて、慎重に検討する。

(4) 男女別定員制の緩和

  •  男女別定員制の緩和については、真に必要と認められる高等学校のみを対象に実施する。なお、今後も男女別定員制の緩和を実施してきた成果や近年における受検者の動向などの資料を基に現状を分析するなどして、男女別定員制から男女合同定員制への移行の可能性について、継続して検討することが望ましい。

(5) 学力検査等得点の本人への開示

  •  学力検査等得点の本人への開示については、得点表の送付上の誤りが起きないよう改めて徹底するとともに、継続して実施する。

(6) 答案の本人への開示

  •  平成28年度入学者選抜における答案の本人への開示については、全ての高等学校において統一的な取扱いとなるよう改善することを第一とし、合格発表日を請求開始日と定めて、請求開始日から申請を受け付けるとともに、東京都教育委員会が定めた開示開始日から準備が整い次第、速やかに開示することとする。
     なお、請求に当たって必要となる様式については、東京都教育委員会が定める。

2 東京都教育委員会の今後の取組

 上記の報告を踏まえ、本年9月に、平成28年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目で詳細を定める。平成28年度入学者選抜では、全日制課程の第一次募集・分割前期募集において、原則、学力検査が5教科となるなど、学力検査に基づく選抜において大きく変更がなされることから、学力検査の教科数及び得点と調査書点の算出方法等について、中学校及び高等学校へ確実に周知を図っていく。
 併せて、平成25年度入学者選抜に改善を行った推薦に基づく選抜については、趣旨や目的に合致した選抜となるよう、具体的な検査方法等の更なる改善を進めていく。



<問合せ先>
教育庁都立学校教育部高等学校教育課
電話 03-5320-6745