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東京の環境問題(8) 騒音や振動

 騒音とは,いやな音や大きな音,不快な音で,快適な生活環境が損なわれることです。また,振動とは,私たちの住む土地や建物などがゆれることで,物が壊れるなどの被害があったり,日常生活に悪影響があったりして,快適な生活環境が損なわれることです。
 騒音や振動は,工場等の事業活動,建設作業,鉄道や自動車,飛行機などの交通機関の運行などが原因です。工場を発生源とする騒音や振動は収まってきています。しかし,建設工事による騒音や振動に対する苦情は依然として多く発生しています。
 また,現在では,音響機器や冷暖房機器等の使用による一般家庭からの騒音や,飲食店・大型店等の深夜営業に伴う騒音も原因となることがあります。

音の大きさのめやす
120デシベル 飛行機のエンジン近く
110デシベル 自動車のホーンの警笛(前方2m)
100デシベル 電車の通るときのガード下
90デシベル 大声による独唱,騒々しい工場内
80デシベル 地下鉄の車内(窓を開けたとき)・ピアノ
70デシベル 掃除機・騒々しい事務所
60デシベル 普通の会話・チャイム
50デシベル 静かな事務所
40デシベル 深夜の市内・図書館
30デシベル ささやき声
20デシベル 木の葉のふれあう音
 人間の耳で感じる音の大きさは,同じ物理的な強さの音でも,周波数の高低により異なった強さの音に聞こえることがあります。
 そこで,人間の耳に感じる音の大きさに近似させた量を測定しています。測定した数値を騒音レベルといい,単位に「デシベル」が使われます。

〈提供〉東京都環境局 

振動のめやす
90デシベル 家屋がはげしくゆれ,
すわりのわるい物がたおれる
80デシベル 家屋がゆれ,
戸,しょうじがガタガタと音を立てる
70デシベル 大勢の人に感じるていどのもので,
戸,しょうじがわずかに動く
60デシベル 静止している人だけ感じる
50デシベル 人体に感じないていど
 振動の大きさは,その振幅や速度などで決まります。人体への感じ方は複雑なので,人体感覚に合うように補正して測定しており,この単位として「デシベル」が使われます。

〈提供〉東京都環境局 

キャー! 鼓膜が破れちゃう
(昭和46年「東京の公害」写真コンクール作品)

写真

 騒音と振動は,各種の公害の中でも日常生活に関連が深いため,公害苦情の受付件数が大変に多くなっています。平成24年度では,東京都及び区市に寄せられた公害苦情の中で約半数が騒音と振動に関するものでした。

 東京都では,騒音や振動を発しやすい施設のある工場や事業者に対し,法律や環境確保条例に基づき規制を行っています。鉄道の騒音に対しては,新幹線を対象に騒音の環境基準や振動の指針値を定めています。航空機の騒音に対しては,東京国際空港(羽田)や横田基地,厚木基地周辺で騒音調査を行っています。飲食店などの深夜営業,拡声器及びカラオケ装置などの使用については,環境確保条例で規制しています。

 

 

平成24(2012)年度 発生源別苦情件数の割合

発生源別苦情割合(騒音) 発生源別苦情割合(振動)
《出典》東京都環境局「東京の環境2014」から