中学校第3学年 理科

「生物と環境」

  • 分野:自然・生命
  • 項目:野生生物の減少、緑の保全

関連する単元

環境学習の視点

  中2(理)動物の仲間・生物の変遷と進化
中3(理)生物と環境(自然環境の調査と環境保全)
(技)生物の生育環境と生育技術野生生物の減少

メダカは1999年絶滅危惧種に指定された。農薬の使用や護岸工事など、人間の経済活動による生活場所の減少や、外来種カダヤシとの競合などが原因とされている。日本の古来から生息する最小の淡水魚との共生を考える。

学習のねらい

教科:

身近な自然環境について調べ、様々な要因が自然界のつり合いに影響していることを理解するとともに、自然環境を保全することの重要性を認識する。

環境:

日本のメダカの絶滅が危惧される原因は、人間の農業などの生産活動や生活排水による河川の汚染や、外来種との競合があげられる。野生動物の減少の原因と保護の努力について考える。

評価基準

関心・意欲・態度 思考 技能・表現 知識・理解
野生動物の減少やその保護について関心をもち、自らできる保護対策を意欲的に探究するとともに、自然環境を保全し生命を尊重しようとする。 野生動物の絶滅の事象について、観察や調査を行い、その原因を兄いだし、その解決方法について総合的に考察する。 メダカの生育環境について調査・観察を行い、その結果をまとめ、自然環境保全について討論したり発表したりする。 人間の活動などが自然界のつり合いに影響を与えていること及び自然環境を保全することの重要性を理解している。

主な単元の流れ(3時間)

  • 1 図書館やインターネットを活用して、メダカの生態について調べる。

  • 2 メダカが絶滅危慎種になった原因について調査を行い、調査結果をまとめる。(本時)

  • 3 野生動物が激減している現状を知る。さらに水田や水辺の環境変化や外来種との競合について取り上げ、人間の活動と自然界のつり合い、自然環境の保全の重要性について学ぶ。

学習の展開例(2時間)

○ 学習活動 ◇ 教師の指導 ◆ 評価

人間と野生生物との共生の難しさをメダカの減少と人工飼育による復活の努力から学ぼう。

  • レッドデータブックに登録されている、東京都の動物について調べる。
  • 水田や水路に生息していたメダカが絶滅の危機にあることについて、その原因を調べまとめる。
  • 市民ボランティアのメダカの飼育と放流などの試みの努力とその問題点を学ぶ。
  • この他に、絶滅危惧種に指定されている日本固有種への保護対策の事例等から、問題点と解決策を考え、発表する。
  • 中学校2年理科「動物の仲間」、「生物の変遷と進化」と関連付け、メダカの生態について触れる。

  • 図書館やインターネットを活用し、レッドデータブック(環境省、東京都)を紹介する。
  • メダカと外来種カダヤシとの競合についても触れる。
  • メダカを野生に戻すためには、飼育による種の保存だけでなく、メダカの生育環境をつくらなければならないことを伝え、学校や地域のビオトープなどの試みも紹介する。
  • 地球に生息している多くの動植物と共に生きていくための努力を知り、身近な自然環境を保全し、生命を尊重しようとする。

関心・意欲・態度(発言・記録分析)

今後の学習のつながり(中学校から高等学校の学習へ)

  • 中学校3年理科「自然環境の保全と科学技術の利用」で、限られた資源の中で環境との調和を図りながら持続可能な社会をつくっていくという課題を認識させ、科学的な根拠に基づいた意思決定をさせる。
  • 高等学校「生物基礎」の「生物と遺伝子」、「生物の多様性と生態系」で、生物多様性について学び、生物多様性の保全の重要性について認識を深める。

指導内容に関連する「くらしと環境 学習Web」のページ