ここから本文です

平成25年度第1回教育モニターアンケート 国際バカロレア

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

最終更新日:平成25年(2013)7月18日

平成25年度第1回東京都教育モニターアンケート集計結果
国際バカロレアに関する意識調査について」

この度、平成25年度第1回東京都教育モニターアンケート「国際バカロレアに関する意識調査について」の集計結果がまとまりましたので、お知らせいたします。

東京都教育委員会では、都立国際高等学校への国際バカロレア(注参照)の導入に向けた検討を行うこととなりました。それに伴い、グローバル人材の育成の必要性、海外大学への進学に関する関心や意向などについて、御意見を頂戴しました。

(注)国際バカロレアについて

〈概要〉

  • 国際バカロレアとは、スイスのジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構から認定を受けた学校の課程を修了し、統一試験に合格した生徒に対し、海外大学への進学資格を付与する仕組み
  • 平成24年9月現在、世界で3,472校が国際バカロレアの認定を取得(そのうち日本では24校のみ)

〈授業の特徴〉

  • 授業は、原則、数学などの英語以外の科目についても英語により実施
  • 教員と生徒や生徒同士が双方向で議論や討論を行う授業を実施

1 アンケートの実施時期 平成25年5月

2 回答者数 100名中92名

3 回答率 92%

4 回答者属性

全体92名 100%

回答者属性(性別)
性別 人数
45 48.9
47 51.1
回答者属性(年齢層)
年齢層 人数
10代~20代 6 6.5
30代~40代 47 51.1
50代以上 39 42.4

※集計結果は百分率(%)で示し、小数点以下第2位を四捨五入して算出したため、合計が100.0%にならないものがあります

集計結果

平成25年度第1回東京都教育モニターアンケート集計結果
「国際バカロレアに関する意識調査について」

グローバル化が進展している現在の社会においては、次代を担う我が国の子供たちには、豊かな国際感覚を身に付けるだけでなく、国際社会の一員としてどのように生きていくかを考え、自ら進んで行動しようとする態度を身に付けることが必要となっています。

都教育委員会では、これまで国際高校、立川国際中等教育学校などを設置するなどして、外国語教育や国際理解教育などに向けた取組を推進し、一定の成果を挙げてきました。

しかしながら、今日の若者の間には、いわゆる「内向き思考」や「安定志向」の広がりが見られます。また、我が国の国際競争力や世界における我が国の相対的な地位は低下しているとも言われています。

こうした中にあって、都立高校には、国際社会を舞台に活躍し、日本社会をけん引するリーダーを育成していくことが、これまで以上に強く求められています。

このような人材を育成するため、海外大学進学を目指す強い意欲と高い資質を有する生徒を、高校生の段階から鍛え、世界で高く評価されている海外大学に送り出し、世界各国から集まってくる優秀な学生と切磋琢磨(せっさたくま)させることが必要です。

こうしたことから、都立高校卒業後に、生徒が海外の大学に円滑に進学することを可能とするため、海外大学への進学資格が取得できる都立高校初となる国際バカロレアの認定を都立国際高校において目指すこととしました。

【国際バカロレアの概要】

国際バカロレアとは、スイスのジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構から認定を受けた学校の課程を修了し、統一試験に合格した生徒に対し、海外大学への進学資格を付与する仕組みです。

平成24年9月現在、世界で3,472校が国際バカロレアの認定を取得しており、そのうち日本では24校が認定を受けていますが、公立高校で認定を受けている学校はまだ存在していません。

国際バカロレアのプログラムでは、原則、国語を除く全ての教科・科目で英語による授業を行います。また、教育スタッフと生徒、生徒同士が双方向で議論や討論を行い、問題解決に向け物事を多面的に分析する探究型の授業を少人数指導等で行います。

国際バカロレアでの学習内容は、大学の教養課程程度のものを含む非常に高度な内容であり、海外大学からも高く評価されています。大学によっては、高校時代に履修した科目について、入学後に単位として認定される場合もあります。

国際バカロレアの導入に当たっては、日本人だけでなく外国人教育スタッフも活用していくため、これらの授業を実施することができる人材の確保・育成や、少人数指導等を可能とするための講義室の整備が新たに必要となります。

詳細については、「国際バカロレア検討委員会 報告書」(平成25年3月)をご確認ください。http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr130328g.htm(コンテンツは公開終了しました)

問1 国際バカロレア(海外大学への進学資格を付与する仕組み)について知っていましたか。(一つだけ選択してください。)

問1 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1 知っていた 18人 19.6%
2 聞いたことがあった 29人 31.5%
3 知らなかった 45人 48.9%

問1結果グラフ

問2 日本の大学生は、国内だけでなく、世界各国の異なる文化や背景をもつ学生たちと切磋琢磨(せっさたくま)する必要があると思いますか。(一つだけ選択してください。)

問2 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1  そう思う 70人 76.1%
2  多少そう思う 18人 19.6%
3  どちらとも言えない 3人 3.3%
4  あまりそう思わない 1人 1.1%
5  そう思わない 0人 0.0%

問2結果グラフ

問3 日本の高校生をもっと海外の大学に進学させるべきであると思いますか。(一つだけ選択してください。)

問3 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1 そう思う 45人 48.8%
2 多少そう思う 26人 28.3%
3 どちらとも言えない 16人 17.4%
4 あまりそう思わない 3人 3.3%
5 そう思わない 2人 2.2%

問3結果グラフ

問4 都立高校で、教師による講義形式の授業だけではなく、ディスカッションを取り入れるなど教師と生徒や生徒同士の双方向のやり取りのある授業をもっと積極的に取り入れるべきであると思いますか。(一つだけ選択してください。)

問4 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1  そう思う 71人 77.1%
2  多少そう思う 17人 18.5%
3  どちらとも言えない 2人 2.2%
4  あまりそう思わない 2人 2.2%
5  そう思わない 0人 0.0%

問4結果グラフ

問5 都立高校の一部で、英語以外の科目(理科・数学・社会など)でも英語で行う授業があった方が良いと思いますか。(一つだけ選択してください。)

問5 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1  そう思う 29人 31.5%
2  多少そう思う 29人 31.5%
3  どちらとも言えない 19人 20.7%
4  あまりそう思わない 10人 10.9%
5  そう思わない 5人 5.4%

問5結果グラフ

問6 英語以外の科目の授業を英語で行うにあたり、英語を母国語とする外国人の教育スタッフを活用していくことも必要であると思いますか。(一つだけ選択してください。)

問6 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1  そう思う 57人 61.9%
2  多少そう思う 22人 23.9%
3  どちらとも言えない 10人 10.9%
4  あまりそう思わない 2人 2.2%
5  そう思わない 1人 1.1%

問6結果グラフ

問7 今後のグローバル社会において日本をけん引していくリーダーを育成していくため、今後、計画的に財源を割り当て、都立高校の一部に国際バカロレアの仕組みを導入したほうが良いと思いますか。(一つだけ選択してください。)

問7 回答内容
選択肢 回答内容 人数
1  そう思う 48人 52.1%
2  多少そう思う 28人 30.4%
3  どちらとも言えない 11人 12.0%
4  あまりそう思わない 3人 3.3%
5  そう思わない 2人 2.2%

問7結果グラフ

問8 都立高校に国際バカロレアの仕組みを導入することについて、率直なご意見をお聞かせください。

(回答の例)

  • 国際社会を舞台に活躍し、日本社会をけん引するリーダーを育成していく必要があることに、賛成。
    しかし、このような人材を育成するため、海外大学進学を目指す強い意欲と高い資質を有する生徒を、高校生の段階から鍛え、世界で高く評価されている海外大学に送り出すということには、もう少し議論が必要であると思う。
    人材の海外流出にもなりかねない。
    本来ならば、日本の大学や教育機関でリーダーを育成してくようなプログラムが実施されていることが望ましい。
  • 日本は、たとえば中国や韓国等での海外留学生数の増加に比べて非常に立ち遅れているようである。都には是非とも全国的にも模範となるような積極的な政策を早急にすすめていただくよう希望したい。
  • 将来海外の大学に行きたいと興味を持っている学生にとっては、とても良い仕組みだと思う。若いうちの方が習得度合いも早いので、高校生から英語での授業に慣れさせたり、高度な授業をするのも、ためになると思う。議論や討論をする機会が少ないせいか、苦手とする人、また自分の意見や考えを言えない人が多いように思うので、受身の授業ではなく、探究型の授業を取り込むのは重要だと思う。
  • かなり賛成である。都道府県に1校はこのような仕組みを推進していく方が良いと思う。けれど、都立国際高校においては良いが、あっちもこっちも・・というように、他の学校でも「国際バカロレア」の仕組みを導入するとなると話は違う。そうすると、日本の意識自体を変えなければならない。日本の公用語を「日本語」と「英語」にする改革があるのなら、もっと増やす方が良いと思うが、英語を「公用語」としないで「国際バカロレア」だけの推進を多くしていくと、かなり「国際バカロレア」のレベルが下がっていくことだろう。都立国際高校については、すごく良い試みだと思う。
  • 「国際的なリーダーとしての人財育成」という面から見ても、公立高校でも積極的にバカロレアを導入すべきと考える。私立高校の独自性に比べ、公立高校は画一的なイメージがあるため、差別化という意味でも有効だと思う。優秀な人材を、より負担が少ない条件で、高度な過程へ導くことは積極的に取り組んでもらいたい。ただ、情報もあまり多くないように思われるので、今後はさらに周知も必要ではないか。
  • グローバル社会と言われながらも、教育制度が時代に遅れている状況があり、改めてこうした取り組みがなかった事が不思議に思った。
    私立では取り組みはあろうが教育にお金をかけられない家庭にも公立でこうした学校が出来るのはとても良い事だと考える。
  • 賛成。学校教育制度における大きなチャレンジと変化となるが、日本の教育、また若者の国際化のためには、有意義な一歩であり、今後全国の学校教育を力強く国際化促進に向けてけん引できる仕組みになると思う。
    しかし、実際には、バカロレアの制度を履修していなくても、海外の大学に進学する方法は多様に存在する。バカロレアの制度を導入しつつも、同時に学生の視野を海外へ向け、また実際に「自分で大学へ願書を出せる」語学力と行動力を育てることも重要ではないか。同時に、海外の大学へ進学する際には、通常大きな経済的負担も強いられる。奨学金制度の充実と海外が母体の奨学金制度をしっかりと案内し、理解させる取り組みも必要であると思う。
    バカロレア導入については、外国人教育スタッフの活用は必然であると考える。また語学力と国際的視野に特化した日本人教育スタッフの存在は、学生の憧れとなりえる重要な存在でもあるはずだ。現行の教員免許の枠を超えた人材の活用が必要であると考える。
  • とてもよい考えだと思う。ただ今の公立の中学校の英語の授業からでは、入学はもとよりその高校での授業とは程遠いレベルだ。入れる子供は、帰国子女レベルか英会話をかなり使いこなせなければ無理である。日本のこれからにとって留学させる事は必須だと思う。高校だけの問題ではなく、小学校から中学校へと英語への認識を変えなくてはならない。もっと英語の時間を増やしたり文法だけの受験英語をやめ使える英語をまなばなければいけません。すべての大学受験まで変える必要があります。
    多くの高校がこの形をとれるようになることを望む。
    私も受験英語を学んできたので喋れなく残念に思う。昔は大学に入るために仕方なかった。しかし時代は変わり1人でも多くの英語を勉強する人が話せる英語を勉強できることを切に望む。
  • 世界の中の日本の現在・将来の状況変化を鑑みて、日本と世界人類のために貢献できるような人間の教育(人材の育成ではなく)をめざすことは首都東京の公立高校の責務の一つであると思われる。導入するにあたっては、その成果をも含めた十全な中長期的現実的な計画を策定することが肝要である。例えば、財源の確保、外国人教員の採用に当たっては、厳正な審査基準を設定する、生徒には、選ばれた者としての謙虚な誇りと責任感、豊かな精神性を育む教育が必要と思う。
  • 私自身、「国際バカロレア」について初めて知った。この仕組みはどんどん取り入れるべきだろう。世界中の人々と自分の考えを、自分の言葉で語る必要がある。そうしなければ世界の動きについていけないからである。そして、若い人々が世界的な視野をもてば、日本自身も劇的に変わるだろう。世界に通用する人材を育てるためにも「国際バカロレア」導入に賛成だ。
  • 導入に賛成する。これからは、国際社会の中での「日本」を意識して考え、行動していかなければならないからである。そのためには、語学力やディベート力が必要となってくると思われる。国際バカロレアの仕組みを通して、それらを身につけられると思うので、賛成である。しかし、その際には「日本」についての知識もしっかり学んでほしいとも考える。世界に飛び出した時に自国について話せないのでは、意味がない。伝統文化や歴史認識をしっかり話せることが重要だと思う。
  • グローバル時代といわれる現在、日本の若者(高校生、大学生)は内向きすぎる。日本の社会自体がもっと世界に目を向けなければならない。国際社会での日本の立ち位置が変わってきている時代だからこそ、国際化社会に通用する人材を輩出する必要がある。感性の鋭い若いころに多種多様なことを教え、考える機会を与える必要がある。都立高校に国際バカロレアの仕組みを導入することが少し遅すぎるのでは。
  • 海外で活躍できる教育を都立高校で受けられることは今まで経済的理由などで夢を断念せざるを得なかった人材の発掘、都立高校のみならず学校教育全体の底上げになると思う。海外の大学を目指すことも大切だが日本の大学を目指して海外から学生が集まる仕組み、日本が海外をけん引する仕組みにもなると思う。
  • 橋渡し役ではなく、グローバルな地球人の育成
    今日、国際的にも変化が激しく、激動の時代である。今後は日本も変わっていかなければならない転換期だと考える。
    私には苦い経験がある。大学時代にギリシャ旅行に行った。現地の大学生に片言の英語で道を訊ねた。ほとんどコミュニケーションがとれなかった。これが中・高・大学と学んできた私の英語力であった。ギリシャの青年に、ヨーロッパの大学生は母国語と英語は最低限話せる。と言われてしまった。恥ずかしく、悔しい思いをした。
    教育振興基本計画には、「社会を支え、発展させると共に、国際社会をリードする人材を育てる」とある。私は、国際会議などの場でも、顔の見える日本人として、はっきりとものをいい、コミュニケーションのとれる人材を育成することが必要と考える。
    したがって、国際バカロレアの導入には賛成である。バカロレアの理念や、授業の特徴を見ても、東京都の教育方針と一致すると考える。都立国際高校においても、その特徴から問題ないと考える。ただ、国際高校に限らず、ほかの公立高校に広げるにしても、国語科を中心に、基礎・基本の学力を小・中学校でしっかりと身につけることが重要である。
    私は、バカロレア認定校が増えることで、子供たちの人生の選択肢が増えることは、望ましいことだと考える。そして、今後、目指すべき教育の方向性なのではないだろうかと考える。
  • 社会が国際化して行く中で、グローバルに多様な人種の人間とコミュニケーションを取りながら物事を進めていくことはこれからの世代には必須のスキルとなっていくと感じている。その流れの中で、様々な国の大学で学べるチャンスを得る事が出来る当該仕組みは積極的に導入すべきでと感じるし、経済的な理由で私立高校に行けない生徒のためにも、都立高校にもそういった制度の導入は積極的に行うべきと考える。
  • 基本的には賛成であるが、「世界で高く評価されている海外大学に送り出す」の考えには、少々疑問を感じる。海外大学に送り出すだけではなく、世界中から有能な学生を東京に迎え入れる事も今以上に考え、そのような環境を作り整えていくことも必要と考える。
  • 国際バカロレアが導入されるのは、とても良いことだと思う。より多くの生徒に、海外の大学に進学するチャンスが与えられるので、教育の機会の平等という側面からも、公立高校で導入されることはとても意味がある。
    英語を公用語としない日本人は、海外で活躍する際に言語の壁がある。また、表現力や積極性も他国に比べ弱いと言われているので、国際基準の教育で高校生のうちに、それらを鍛えられるのは有利だと思う。理数科目は元々英語圏で発展しており、英語で学んだ方が理解しやすい場合も多々ある。将来論文を書いたり、国際的な学会で発表するなど、いずれ英語で学び直すことになるのなら、最初から英語でやってしまった方がいい。世界に通じる教育を行ってほしいので、このような仕組みは是非、予算を増やして積極的に進めていってほしい。
  • 留学も国際バカロレアの取得も経済的な面で躊躇(ちゅうちょ)したり断念する人も多いと思うので、都立高校に導入するという案は概ね賛成である。ただ、今の高校生があまり留学に魅力を感じていないという報道を以前耳にしたので、国際バカロレアの仕組みの導入の検討とは別に、普通科の都立高校の一部でも世界に通じるコミュニケーション能力や議論討論による問題解決の方法を身につける、いわゆる国内の大学入試に必要な勉強だけでなく国際的に活躍することの意義や意欲をかきたてるような授業の導入も必要だと思う。
  • とても素晴らしい取り組みだと思うが、現場(特に現職教師側)の受け入れ体制の整備、教員の意識の改革が必要。英語の教師でもダイバーシティコミュニケーションに抵抗がありそう。
    また我々日本人が多国籍の中で会話をしたり商談や研究発表をしたりして活躍する姿を実際に見る機会があると、高校生なら自分たちの将来像をイメージしやすく、国際化を肌で感じられると思う。
  • 都立高校には、学校によって学力に幅があり、画一的に英語を中心としたグローバル教育を進めることは落ちこぼれの生徒を増やすという気はする。
    しかし、英語が得意だという生徒はそれだけで一つの個性であり、高校のレベルでも高校生の興味に沿って彼らの将来の選択肢を増やしていくことは大切だと思った。特に、都立高校は学費が安く、やる気はあっても家庭の事情で一部の私立進学校に行けない生徒の受け皿にもなっている。
    一部の私立高校でしか得られないメリットを、広く都民の子弟に提供していくことはとても有意義だと感じる。
    ただ、同時に、英語以外の個性を伸ばす選択肢も、高校教育の中で検討して行って欲しい。
  • どの高校にこの仕組みを導入するかが難しい問題だと思う。明確な目的意識を持った生徒にはすばらしいシステムだと思うが、ただ海外へ進学したいという程度の軽い気持ちだと授業についてこられなかった時にどうなるのか。単なるブームで終わらせないように留意すべきだと思う。
  • 学習指導要領の最低限の遵守よりは、はるかに大変な取り組みだろう。校数を限定して育英に徹したほうがよいと思うし、意欲のある者のプログラム履修や他校からの転入を積極的に認めたらよい。ただ、これを活用して海外の大学に進学するとして、どの地域でどれくらいの費用がかかるのか、奨学金を東京都で出すのか、バカロレアを利用しやすい/利用しようというインセンティブを高める必要がある。半端な選抜、教育指導はよくない。こういった機会を利用し、国際的な社会達成を果たしてのち、「あんなにしてもらったからこそ、今の私がある」と思ってもらうくらいの将来の奨学金付きの手厚いプログラムにすべき。もちろん保護者の所得制限を設定。アメリカ連邦政府の4年間まるまる授業料と生活費を支給する奨学金制度を見習ってほしい。皆が皆うまくいくか? あり得ない。どんなシステムもプログラムも一定のバグ、欠陥率は織り込み済みで導入、実施されるもの。それはそれで、試してみる価値はある。
  • 一部の都立高校で導入する事になった場合、その高校に入学する生徒の全員が英語での授業が義務付けられると学力はあっても英語の少し苦手な生徒は入学しずらくなるので、導入高校の中の一部でならいいのではないか。
  • 日本人は日本語が基本である充分認識した上、で導入することを希望する。
  • 国際社会に通用するために、国語を除く教科・科目で英語による授業を行うことにはある程度同意するが、それと同時に日本人として必要な国語教育にも重点を置くことを忘れないよう配慮しなければならないと感じた。
  • 国語以外の授業が英語で行われる場合、相当な英語力が必要になると思う。現在の中学までの力では無理なので、結局帰国子女等特殊な環境で育った子供でなければ入学できないのではないかと思う。教育の格差がまた生まれる。いきなり高校ではなくて中学から考えてもいいのかなと思う。
  • 英語教育の重要性は認めるが、所詮英語はコミュニケーション手段に過ぎないと思っている。それ以前に高校生には学んでもらいたいものがある。たとえば、日本の古典・日本の歴史・日本の文化等々。
    国際バカロレアの都立高校への導入は実験的な試みであると認識している。良いところは他の都立高校の英語教育に生かしてほしい。
  • グローバル化のなか、英語の導入やその延長線上にある国際バカロレアの導入に挑戦したくなる気持ちはわかる。しかしながら、そういったことではなく、まず学校本来の日ごろの授業の質をどう上げるかということにまず注力してほしい。インターネットの時代である今、生徒自身に強い関心があれば学校教育でなくとも英語や国際的な能力は開花できると思う。学校教育は、人間としての資質を向上させ、度量の大きい幹の太い人間を育てる大切な場であり、唯一の場所であると思う。
  • 最終目的は世界で仕事の出来る国際人の育成にあると思う。そのためには単に英語が出来るだけの生徒育成ではなく、基礎学力(国語、数学、理科、社会)の習得をより深く日本語でやった上で、それを国際人として表現できる英語力をつけさせることが必要と考える。このような仕組みは寧ろ大学教養課程において実施されることが望ましいと考える。
  • 必要性は感じるが、そのまえに十分な国語力やコミニュケーション能力をつけたり、日本の文化歴史など学んだ上でのほうがいい。
    また、国際バカロレアの認知度は一般的に低いと思われる。
    そのため世間の理解や関心を高めてからでないと、受け入れにくい気がする。
  • グローバル化以前に修正すべき課題があるのでは??母国語でさえ、理論的な考え方ができる教育が十分といえないように感じられる。あるいは、形式上で多彩な考えを述べていても、親の受け売りで、自ら考えて発言しているのではないとも思われるような変に大人びた、いわゆる正解発言をする子供がふえていて不気味。リーダーを育てたいというが、一部の子供でよいのか?少ない子供たちをみなよい教育で育てて底あげしていくべきなのか、これから先を考えていま必要なことに着手するべきと思う。
  • 国際バカロレアの仕組みを導入する前に、日本の様々な教育の問題を改革する必要があると思う。
    教育は小学校から中学校へと人間として成長する中で積み上げていくものだと考える。それにはまず小学校における少人数クラスの実現や、教育格差をなくすことが重要である。経済的に困難な状態にある子供にも教育機会の平等を保障し、詰め込み教育や暗記中心の受験体制を改善することによって、豊かな情操や意欲をはぐくむことが出来るのではないか。
    このような教育の土台が出来て初めて、国際的な人材の育成を目的とした理念の高い教育が実践されるべきだと思う。
    さまざまな国内教育の問題を放置したままで、ほんの一握りの子供たちに国際バカロレアの仕組みを導入することにはあまり意味がないと思う。

お問い合わせ

教育庁総務部教育情報課広聴担当
電話:03-5320-6733 ファクシミリ:03-5388-1725
メール:S9000004(at)section.metro.tokyo.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。
お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。

ページID 462

このページの目次

PCサイト表示

表示を元に戻す

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る


ページの
先頭へ