とうきょうの教育第114号中学校版

公開日：平成30年（2018）6月20日

No.114中学校版PDF [5.7MB]

将来の夢の実現に向け多様な学びができる全日制総合学科高校の魅力を紹介します

「全日制総合学科高校」は、個性を大切にする中でキャリア教育を重視し、普通科目に加えて、様々な科目を学べる単位制の学校です。
具体的には、国語や数学などの科目だけでなく、工業・商業・農業・福祉・看護・美術などの専門的な科目や学校独自の「学校設定科目」まで、バラエティー豊かな選択科目の中から選び、「自分の進路に合った時間割」を作り、自分の興味や進路希望に応じた学びができます。
自らの課題を決めて取り組む「課題研究」では、問題解決力を養いながら、自らの豊かな人生や未来社会を開拓していく力を身に付けることができます。

1年次

将来を考える

総合学科の全ての生徒が学ぶ科目「産業社会と人間」において、体験学習やディスカッション・ディベート等を通して将来の生き方や進路を考えます。
生徒一人一人への丁寧な進路相談により、主体的に学ぶ意欲や態度を伸ばし、志望する進路や自分の進路に合った時間割を考えます。

2年次・3年次

自分の進路に合った時間割／探究活動

国際関係の仕事に就きたいAさん

学習方針の例

英語を中心に語学力を高めながら日本と世界を広く理解し、世界に通用する総合的な力を身に付けたい。

科目選択の例

英語表現、英語演習、英米文学、時事英語、中国語、時事問題、異文化理解

課題研究のテーマ例

「国際社会で起こる諸問題」

福祉・看護の分野で働きたいBさん

学習方針の例

福祉・看護分野の基礎を体験的に学ぶ科目と理系科目を多く履修し、進学や進学先での学びに備えたい。

科目選択の例

福祉総合、看護基礎、介護支援、点字・手話、食文化、生物、化学、数学

課題研究のテーマ例

「健康寿命を延ばすには」

デザイン系の仕事に就きたいＣさん

学習方針の例

デザインの知識・技能だけでなく、日本の美についても深く知り、オリジナル商品を企画する力を身に付けたい。

科目選択の例

基礎デザイン、素描と構成、フードデザイン、工芸、絵画表現、ファッション造形、日本の伝統・文化

課題研究のテーマ例

「和菓子のデザインと色彩」

生徒一人一人の志望に応じた進路を実現します。

全日制総合学科高校は10校

全日制都立高校には10校の総合学科高校があり、各校で特色ある選択科目を用意しています。

各校の様子はホームページをご確認ください。

つばさ総合、世田谷総合、杉並総合、王子総合、晴海総合、葛飾総合、町田総合、青梅総合、東久留米総合、若葉総合

都立高等学校

平成30年度 “東京都教育委員会の主な事業を紹介します”

東京都教育委員会の教育目標である「東京都教育ビジョン（第3次・一部改定）」で示した＜7の柱・10の取組の方向性＞に基づき、平成30年度教育庁主要施策を定めました。

主な事業の中から、小学校に関連した取組を中心に紹介します。

知

（1）個々の子供に応じたきめ細かい教育の充実

■　基礎的な学習内容を習得するため「東京ベーシック・ドリル」及び同ソフトを活用して基礎・基本の定着を図ります。

（2）世界で活躍できる人材の育成

■　効果的な少人数・習熟度別指導の充実に向けて、都独自に作成した「パフォーマンス・テスト」を各学年で実施し、「使える英語力」の定着と伸長を図ります。
■　英語を使用する楽しさや必要性を体感しながら、体験的・実践的な学習を行う場として「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を平成30年9月に開設します。

徳

（3）社会的自立を促す教育の推進

■　学校、家庭及び地域社会が一体となって、子供たちの豊かな心を育むため、小・中学校等において「道徳授業地区公開講座」を実施します。また、道徳教育に関する保護者向けDVD教材も活用し、講座の内容の充実を図ります。「特別の教科　道徳」が全面実施されることに伴い、道徳教育の一層の充実を図ります。

（4）子供たちの健全な心を育む取組

■　いじめ問題などに悩む子供たちやその保護者等からの相談体制を強化するため、いじめ相談ホットライン（無料）と教育電話相談（有料）をフリーダイヤルに一本化します。
■　自殺予防教育の充実を図るために作成したDVD教材を活用し、「SOSの出し方に関する教育」を実施します。
■　「いじめ総合対策（第2次）」に基づき、各学校において、いじめの早期発見、早期対応等の対策を確実に推進します。

体

（5）体を鍛え健康に生活する力を培う

■　「アクティブプラン to 2020－総合的な子供の基礎体力向上方策（第3次推進計画）－」に基づき、運動・スポーツに親しむ元気な子供たちを育成するために、子供たち一人一人の基礎体力の向上に全校で取り組みます。
■　健康づくりの推進として、「がん教育リーフレット」を配布して各学校での活用を促し、がん教育の充実を図ります。

オリンピック・パラリンピック教育

（6）東京オリンピック・パラリンピック教育の推進

■　都内全ての公立学校において、引き続きオリンピック・パラリンピック教育を推進し、「ボランティアマインド」「障害者理解」「スポーツ志向」「日本人としての自覚と誇り」「豊かな国際感覚」の五つの資質を重点的に育成します。
■　特別支援学校と小・中・高等学校の障害者スポーツによる交流大会を開催し、障害者への理解と障害者スポーツの普及を一層進めます。

学校

（7）教員の資質・能力を高める

■　現職教員の資質・能力の向上を図るため、教員が主体的に視聴できる研修動画の配信などを行います。
■　全ての教員が自己のキャリアについて考えることができる研修履歴自己管理システム「マイ・キャリア・ノート」の活用を推進します。

（8）質の高い教育環境を整える

■　教員一人一人が心身の健康を保ち、誇りとやりがいをもって仕事ができる環境を整備することが重要であるため、学校教育の質の維持向上を目的として「学校における働き方改革」に取り組みます。（詳細は下段をご覧ください。）
■　発達障害のある児童・生徒が在籍校で特別な指導を受けられるようにするため、小・中学校において特別支援教室の導入を推進します。